『私は主に自然の植物を素材に作品を作っています。特に良く使うのがシュロの葉、そしてドラセナです。時々、日々飲んでいる薬のパッケージ、海岸に打ち上げられた漂着物、息子が使ったギターの弦などのゴミからも作品が生まれることもあります。植物の場合はそれぞれが持っている自然の造形をなるべく作品の中に生かしたいと思うのですが、リサイクル素材の場合は本来の姿を変形させて編んでいる気がします。バスケタリーって不思議で楽しい。
自然の植物にはそれぞれの環境の中で生きてきたしるしがあるので、素材として均一に整えることはしません。その範囲内で編んで、それ以上編めなくなったら終わります。
だから、素材の持つ要素がとても重要で、現れてくる作品は自分にとっては偶然とも言えるような形になります。そこに面白さを感じています。 』